島根県 鷺の湯(さぎのゆ)
島根県安来市
鷺の湯概要
美しい自然と美術のいで湯のさと
さぎの湯温泉は中海に流れ込む飯梨川の左岸に湧き出る温泉である。泉温は40~60℃の含弱放射能・ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉であり、神経痛、皮膚病、創傷などに効果があるとされている。
温泉地名の由来は、神亀年間(724~729年)の頃、白鷺がこの地に舞い降り、湧きだしていた湯で足の傷を癒したという伝説による。この一帯は今でも飯梨川に沿って広がる田園地帯で、静かな佇まいをみせている。また、飯梨川のやや上流には富田城趾を望むこともできる。
戦国時代に、富田城を本拠としていた尼子氏の全盛期には「御殿湯」として賑わいをみせていたが、その後、飯梨川の洪水のため温泉の所在が不明となっていた。これが明治42(1909)年に再発見され、今日では県内外からたくさんの人々が訪れる。温泉地一帯は清水月山県立自然公園に指定されている。
温泉地内には、足立美術館があり、近代日本画を主体とし、横山大観・榊原紫峰・豊岡鉄斎・竹内栖鳳・橋本関雪などの有名作家の絵画が、また、安来市出身の陶芸家河井寛次郎の作品も多数展示されている。美術館の13,000坪の日本庭園は周囲の風景と調和して、四季折々の素晴らしい風情の移ろいは訪れる人々の心を静かに癒してくれる。
また、安来節演芸館では本場の「民謡・安来節」の唄と踊りを毎日公演。安来産どじょうを使った料理の楽しめる食事処もある。
鷺の湯の見どころ
足立美術館(横山大観をはじめ近代日本画の数々と13,000坪の大庭園を擁する)、安来節演芸館(民謡安来節の常設講演)。
鷺の湯へのアクセス
JR山陰本線安来駅よりバスで20分。
MAP
鷺の湯の泉質・適応症
泉質
塩化物泉
適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、自律神経不安定症やストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
宿泊施設数と温泉地全体の収容力
4軒/190人