岡山県 湯原(ゆばら)
岡山県真庭市
湯原概要
静かな山峡のいで湯、湯原温泉
〈湯原温泉郷-湯原・下湯原・郷緑・足・真賀-〉(ゆばら・しもゆばら・ごうろく・たる・まが)
岡山県の北部、中国山地の山のふところに抱かれ、北に大山(だいせん)、蒜山(ひるぜん)高原、南に神庭(かんば)の滝を控えた温泉地として古くから栄えた湯原町。町の中心を流れる旭川沿いに湧き出す温泉は、いずれもアルカリ性単純温泉である。現在、温泉地は南から、真賀温泉、足温泉、郷緑温泉、下湯原温泉、湯原温泉の5ヶ所で、これらを総称して「湯原温泉郷」と呼び、旅館・ホテル24軒、宿泊人数1,500人収容の規模で、岡山県下屈指の温泉郷である。温泉の歴史は古く、昭和31(1956)年に国民保養温泉地の指定を受け、急激に広く全国へ知られる温泉観光地に成長した。
湯原温泉は、江戸時代の温泉番付にも名を連ね、なかには大関の、上州 草津についで東の関脇にも格付けされ、昭和55(1980)年に暁教育図書から発刊された「日本発見 湯けむりの里」の全国露天風呂番付において西の横綱にランクされている名泉で、慢性リウマチ、神経痛、神経炎、骨及び関節などの運動器障害、疲労回復、不眠症、動脈硬化症、慢性皮膚炎などに適している。
湯原温泉の名物は公共の露天風呂「砂湯」(すなゆ)で、年中無休・24時間入浴が可能となっている。浴槽の底に敷き詰められた砂利の間から温泉が湧出しているため、露天風呂を目当てに訪れる温泉ファンも多い。
周辺の観光地には、広大な高原地帯で家族連れに大人気の「蒜山高原」がある。放牧で飼育されるジャージー牛の乳製品はお土産にも最適。また「日本の滝百選」に選ばれる「神庭の滝」では、約200匹の野生の猿が出迎えてくれるかも。
湯原の見どころ
砂湯(露天風呂)、湯原ダム、湯原湖、はんざきセンター、はんざき祭り、下湯原温泉(ひまわり館)、式内八社の里「社」と佐波良の大杉、形部神社、古屋不動滝、櫃ヶ山(ひつがせん)
湯原へのアクセス
JR姫新線中国勝山駅よりバスで30分。
MAP
湯原の泉質・適応症
泉質
単純温泉
適応症
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、ストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
宿泊施設数と温泉地全体の収容力
24軒/1,561人