山形県 銀山(ぎんざん)
山形県尾花沢市
銀山概要
大正ロマンのただよう出羽の名湯
銀山温泉は銀山の発見にはじまる。ここは康正2(1456)年の秋、加賀の国金沢の人儀賀市郎左衛門による銀鉱の開発に始まり、元和8(1622)年には幕府直轄の公儀の山として栄え、最盛期には戸数49,000、人口は220,000人にも達したと伝えられている。そして、寛永(1624~1644年)の頃から次第に銀山が衰え出した時、偶然銀脈探しの際にコンコンと湯が湧き出しているのを発見したのである。廃山後、今まで鉱夫等のみが利用していた温泉が、湯治場として発展し今日に至った。
県立自然公園船形連峰御所山地域内にあり、県境に続く奥羽山脈の前にある標高400~500mの山地帯を深く侵食しているのが銀山川である。その銀山川が標高260~300m付近まで下り、それでもまだ山脚が迫るこの銀山温泉に流れ込んでいる。このように温泉街の中を銀山川が流れる銀山温泉は深い山峡に位置しているので、夏は涼しく避暑に最適で、冬ともなれば、越後の高田や飛騨の高山とともに日本三雪の地といわれるほど雪の多い所で雪にたたずむ温泉街は格別な趣がある。
銀山温泉の付近には、盛時の面影をしのばせる銀廃坑洞、最上(もがみ)33観音のうちの第24番にあたる上ノ畑観音堂、窟薬師などがある。入浴後の散策に手頃なコースとして白銀公園、白銀ノ滝、おもかげ園、銀鉱洞を約40分で巡ることができる。
温泉街の中心に、湯の香ただよう和楽足湯(わらしゆ)(足湯)と、しろがね湯(共同浴場)が新しくできた。
新緑と山菜料理の春、避暑の夏、紅葉の秋、雪景色の冬と、大正ロマンのただよう銀山温泉である。
銀山の見どころ
上ノ畑観音堂、窟薬師、白銀公園、白銀の滝、銀鉱洞
銀山へのアクセス
JR山形新幹線大石田駅よりバスで40分。
MAP
銀山の泉質・適応症
泉質
塩化物泉
適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、自律神経不安定症やストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
宿泊施設数と温泉地全体の収容力
12軒/667人