奈良県 十津川温泉郷 -湯泉地・十津川・上湯(とつかわおんせんきょう -とうせんじ・とつかわ・かみゆ)
奈良県吉野郡十津川村
十津川温泉郷 -湯泉地・十津川・上湯概要
ほっとする心のふるさと
十津川温泉郷は紀伊半島の中央部、奈良県の最南端、険しい山々に抱かれた川沿いに湧く「湯泉地」「十津川」「上湯」とそれぞれ泉質の異なる3つの温泉地である。また、村内の全ての旅館や民宿、公共施設はお湯を再利用しない「源泉かけ流し」。常に新鮮なお湯を提供している。
湯泉地温泉は、十津川左岸に湧く560余年の歴史を秘めた温泉。宝徳2(1450)年に湧出した後、信長に追われた佐久間信盛が武蔵に隠棲中湯治に訪れたとか、大和郡山城主豊臣秀長の子秀保が文禄4(1595)年、湯泉地において小姓と無理心中したなどの伝説が残っている。「滝の湯」と「泉湯」は日帰り湯として好評で、特に旅館を改装した「滝の湯」は休憩室を備え、滝を眺めながら入る露天風呂が人気を集めている。
十津川温泉は、湯泉地温泉から約10km南へ下った村の中では一番賑やかな温泉地。約300年前元禄年間に炭焼き職人が見つけた冬でも湯冷めしない温泉。日帰り湯は、昴の郷温泉保養館「星の湯」と「わらびお公衆浴場」、「南部老人憩いの家浴場」と平成17(2005)年6月に新しくオープンした「十津川温泉庵(いおり)の湯」の4軒。「十津川温泉庵の湯」は、奈良県初となる飲泉場と足湯、男女別の内湯を備えた施設。施設からは、目の前に広がるエメラルドグリーンの二津野ダム湖畔が一望できる。
上湯温泉は、十津川温泉から県道龍神十津川線を西へ約5kmの上湯川上流に湧く温泉。約280年前享保年間、里人が川原に湧く湯をみつけたといわれる。よけいな飾りは何もない、大自然の中のしっとり落ち着いた名湯である。
十津川温泉郷 -湯泉地・十津川・上湯の見どころ
谷瀬の吊り橋(高さ54m長さ297m)、笹の滝(日本の滝100選)、玉置神社(玉置山山頂近く)、瀞八丁(吉野熊野国立公園)、森林植物公園(石楠花-4~5月)
十津川温泉郷 -湯泉地・十津川・上湯へのアクセス
JR紀勢本線新宮駅よりバスで約2時間。近鉄八木駅よりバスで約4時間。
MAP 湯泉地
MAP 十津川
MAP 上湯
十津川温泉郷 -湯泉地・十津川・上湯の泉質・適応症
泉質
(湯泉地)硫黄泉 (十津川・上湯)炭酸水素塩泉
適応症
(硫黄泉)アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症、(炭酸水素塩泉)きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、(共通)筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、自律神経不安定症やストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
宿泊施設数と温泉地全体の収容力
22軒/562人