大分県 鉄輪・明礬・柴石(かんなわ・みょうばん・しばせき)
大分県別府市
鉄輪・明礬・柴石概要
ふれあいと温もりに出会える温泉地
別府八湯の中で最も温泉場らしく感じられる鉄輪温泉は、おびただしい湯けむりが立ち上がり、まさに別府を象徴する景観である。鎌倉時代「玖倍理湯の井」といわれた荒地獄を一遍上人が開発、その一遍上人創設の「むし湯」付近が鉄輪の中心地で、周辺は多くの共同浴場・旅館・土産品店がひしめいている。平成18(2006)年8月、市営「鉄輪むし湯」がリニューアルオープンし、鉄輪独特の入湯貸間旅館も健在で遠来の入浴客が絶えない。
明礬温泉は、ワラブキの「湯の花小屋」から立ちのぼる白い噴煙が訪れる人を楽しませてくれる。江戸時代は「明ばん」の採取地で質量とも全国一になり、採取事業の隆盛とともに湯治場として発展した。今は名産の「湯の花」と共にザボン湯も有名で湯の香りと甘酸っぱいザボンの香りが鼻孔をくすぐり、肌もつるつるになると大好評。さらに大分自動車道に、東洋一の大アーチ「別府明礬橋」も誕生、新たな明礬温泉の名物になっている。
柴石温泉は、歴史的にも古く、寛平7(895)年に醍醐天皇が、寛徳元(1044)年には後冷泉天皇が病気治療のためご湯治されたと伝えられている霊泉で、その名は江戸時代に「柴の化石」が見つかったことに由来する。平成9(1997)年4月、ふれあい・やすらぎ温泉地として装いも新たにオープン。男女ともに温度の違う2つの内湯、露天風呂、蒸し湯が低料金で一度に楽しめる。また、家族湯も新設。柴石川のせせらぎや小鳥の鳴き声が聞こえる、豊かな自然環境に恵まれた温泉地である。
鉄輪・明礬・柴石の見どころ
地獄地帯、鉄輪の湯けむり、湯の花小屋、十文字原高原、鶴見岳山頂、ビーコンプラザから見る別府全景、志高湖など。
鉄輪・明礬・柴石へのアクセス
(鉄輪)JR日豊本線別府駅よりバスで約20分。
(明礬)JR日豊本線別府駅よりバスで約30分。
(柴石)JR日豊本線別府駅よりバスで約30分。
MAP 鉄輪温泉
MAP 明礬温泉
MAP 柴石温泉
鉄輪・明礬・柴石の泉質・適応症
泉質
(鉄輪)塩化物泉 (明礬)含鉄泉・硫黄泉 (柴石)単純温泉
適応症
(塩化物泉)きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、(硫黄泉)アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症、(単純温泉)自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、(共通)筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、ストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
宿泊施設数と温泉地全体の収容力
113軒/14879人 *2011年7月10日現在、別府市旅館ホテル組合加盟施設のみ