岩手県 金田一(きんだいち)
岩手県二戸市
金田一概要
自然とふれあいくつろげる温泉地
金田一温泉は、別名「湯田温泉」とも呼ばれている。東北新幹線「二戸」駅から車で20分、国道4号線から、金田一温泉歓迎塔をくぐり馬淵川を渡ると温泉街に着く。泉質は、単純温泉で馬淵川沿いの静かな小田舎の温泉地である。
以前より国立公園十和田湖やリアス式海岸で知られる陸中海岸への中継基地として遠来の旅行者に利用されている。温泉の歴史は古く、寛永3(1626)年に発見され、江戸時代には南部藩の指定湯治場、“侍の湯”として近郷近在からも多くの湯治客で賑わったといわれている。温泉街には、10軒の旅館がありその中には旧家に住みついて家を守るとされる神霊で、出会った人はその後幸運に恵まれるといわれる「座敷わらし」が現れるという旅館もある。
また、この地域は化石の名所としても知られ、1946(昭和21)年に淡水棲の亀としては世界で1個体しか発見されていない極めて貴重な“ユダクサガメ”を始め、多くの化石が発見されている。この温泉から車で30分位の所に国民休養地「折爪岳」があり、動植物の宝庫で初夏にはヒメボタルの群舞を見ることができる。
このほか市内には、豊臣秀吉天下統一最後の合戦場として知られる、国指定史跡“九戸城跡”や東北最古の名刹で瀬戸内寂聴師の青空法話が行われる“八葉山天台寺”がある。 春は新緑の野山で野鳥の声を聞きながら山菜の採取、夏は馬淵川で鮎釣りや折爪岳の木々の間を舞飛ぶ幻想的なヒメボタルの観賞、秋には山々の紅葉を眺めながら観光りんご園でのりんご狩りが楽しめる、体験と保養ができる温泉地である。
金田一の見どころ
折爪馬仙峡県立自然公園、国指定史跡九戸城跡
金田一へのアクセス
JR東北新幹線二戸駅よりバス30分。IGRいわて銀河鉄道金田一温泉よりバス5分。
MAP
金田一の泉質・適応症
泉質
単純温泉
適応症
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、ストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
宿泊施設数と温泉地全体の収容力
5軒/280人