宮城県 鳴子温泉郷ー鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首ー(なるごおんせんきょうーなるご・ひがしなるご・かわたび・なかやまだいら・おにこうべー)
宮城県大崎市
鳴子温泉郷ー鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首ー概要
山あいに湧くいで湯の里鳴子温泉郷
鳴子温泉郷は大崎市鳴子地域内にある五つの温泉地で構成されており、いずれも古くから玉造十五湯として知られている。
鳴子温泉は、JR鳴子温泉駅から左右に、江合川沿岸の後方台地に発展した温泉地で、19世紀前半の文化文政時代には仙台領内で最も繁盛した湯治場となった。以来、現在に至るまで、旅館・土産品店・飲食店・こけし工房が立ち並び、御神湯として千年の歴史を持つ古湯「滝の湯」や「早稲田桟敷湯」などの共同湯もあり、鳴子温泉郷の中心温泉街として古くからの街並みとそれに調和した近代的なホテルが立ち並ぶ温泉地となっている。
東鳴子温泉は、JR陸羽東線鳴子御殿湯駅を中心に東西へ江合川畔に広がる温泉地で、11軒ほどの小さな旅館が点在する温泉街は、昔ながらの湯治場の雰囲気が色濃く残り、効能や泉質の良さから中長期型の湯治客がく訪れるなど、湯治という温泉文化を大切に継承している温泉地である。
川渡温泉は、鳴子温泉郷の表玄関で、江合川にかかる川渡大橋を渡ると、そこはもう歴史を封じ込めた閑静な木造の旅館街で、静かな川のせせらぎの中に田園風景が広がる。ここ川渡温泉は鳴子温泉郷の中でも最も早く開湯された地であり、藩政中期には、その名声は京にまで届いていた。この温泉は、かつて脚気可波多比(かっけかわたび)の名で親しまれた由緒ある名湯で、天保年間(1830~1844年)には十二代伊達藩主斎那公等が湯治に訪れた温泉地である。
中山平温泉は、鳴子温泉郷の中で最も湯量が豊富で、温泉街全体に湯煙が立ち込めており、随所に温泉地の雰囲気が感じられるところである。名湯ゆたかな中山平温泉は自然環境にも恵まれており、峡谷や山並みに美しい姿を見ることができ、どこからともなくカッコウの声が聞こえて心が和む温泉地である。
鬼首温泉は、多彩な泉質と豊富な湯量をほこり、日本有数の間歇泉「弁天」があり、轟音とともに岩の割れ目から100℃以上の熱湯を吹き上げ、その高さは最高で約15m程度に達することもある。また、片山地獄の一角には地下の温泉蒸気を利用した地熱発電所があり、気軽に見学することができる
鳴子温泉郷ー鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首ーの見どころ
白糸の滝、鳴子峡、リゾートパークオニコウベ、鬼首かんけつ泉など。
鳴子温泉郷ー鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首ーへのアクセス
(鬼首)JR陸羽東線鳴子温泉駅よりバスで20分。
(中山平)JR陸羽東線中山平温泉駅より車で5分。
(川渡)JR陸羽東線川渡温泉駅より車で5分。
MAP 鬼首
MAP 中山平
MAP 川渡
鳴子温泉郷ー鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首ーの泉質・適応症
泉質
(鳴子)硫黄泉 (東鳴子)炭酸水素塩泉 (川渡)硫黄泉 (中山平)炭酸水素塩泉 (鬼首)単純温泉
適応症
(単純温泉)自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、(塩化物泉)きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、(硫黄泉)アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症、(共通)筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、ストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
宿泊施設数と温泉地全体の収容力
88軒/8,471人