栃木県 板室(いたむろ)
栃木県那須塩原市
板室概要
下野(しもつけ)の薬湯として知られる、深い山あいにたたずむ歴史と伝統の温泉地
板室温泉は、那須連山の西端、那珂川上流、その支流湯川に沿った板室渓谷に囲まれた静かな療養温泉地である。この温泉は、後冷泉天皇の時代、康平2(1059)年3月、那須三郎宗重なる者が狩のため山奥に入り発見したと伝えられ、古くから那須七湯の1つに数えられ天下の名湯として知られている。
この保養温泉区域は日光国立公園地域に指定されており、自然景観の保護と環境美化により保養温泉地にふさわしい景観を維持し、特に板室渓谷の新緑や紅葉の見事さ、広葉樹林、奇岩、滝、美しい水の流れは格別である。ドライブコースとして、渓谷の板室温泉から那須高原への景観はすばらしく、関東平野が一望に眺められ快適なドライブが楽しめる。板室温泉からのハイキングコースの中心には、標高約1,200mに位置し高山植物の宝庫である沼ッ原湿原が広がる。この湿原では、初夏にはニッコウキスゲが、周囲にはアカバナシモツケの群落が楽しめる。これより奥のハイキングコースは三斗小屋温泉へのコースがあり、旧会津中街道の史跡や三斗小屋宿跡、白湯山への参拝道跡等が見られ、那須五峰へとコースが整備されている。
さらには、ふれあい・やすらぎ温泉地整備事業により、露天風呂や園地整備等が行われ、周辺の環境が整備されている。
板室の見どころ
沼ッ原湿原、乙女の滝、篭岩神社、木の俣渓谷、深山湖(ダム)、板室健康の湯グリーングリーン(日帰り入浴施設)
板室へのアクセス
JR東北本線黒磯駅よりバスで約35分。JR東北新幹線那須塩原駅より車で約30分。
MAP
板室の泉質・適応症
泉質
単純温泉、硫酸塩泉
適応症
(単純温泉)自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
(硫酸塩泉)きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
(共通)筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、ストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
宿泊施設数と温泉地全体の収容力
17軒/1100人