山梨県 下部(しもべ)
山梨県南巨摩郡身延町
下部概要
信玄公のかくし湯として名高い静かな温泉地
下部温泉は武田信玄が川中島の戦いで受けた傷を兵と共にここで治して以来、信玄公のかくし湯として有名である。それ以前の旧説によれば、景行天皇の代に甲斐の国造である塩海足尼という者が領内巡視の折、たまたま発見し塩部(下部)の湯と名付けたとも伝えられている。
富士川の支流下部川のほとりにあり、東に秀嶺富士を、西に霊山身延を望む静かな温泉地である。春は5月下旬からホタルの乱舞が鑑賞できる。宿泊地として利用され、夏は湯治をかねた避暑客が多く、川ではヤマメ釣りができ、カジカが鳴き、蚊帳もいらない避暑地となる。そして秋は、満山燃えるような朱色に変り、冬は窓外に梅の花でも眺めながらコタツに入り酒をくみかわすなど、旅人の心をしっとりなぐさめてくれる温泉地である。
付近にある下部リバーサイドパークには、砂金採りが楽しめる湯之奥金山博物館や源泉かけながしの「しもべ黄金の足湯」があり、また、県下一長い斜張橋で渡ると音楽が流れるメロディブリッジ「ふれあい橋」が架けられている。湯之奥集落にある「門西家」は江戸中期初頭に建築され国指定重要文化財となっている。ほたるの一生や乱舞が通年楽しめる、「ほたるドーム」のある下部農村文化公園や千円札の裏面の富士山撮影地「本栖湖」は写真愛好家のメッカにもなっている。
なお、新たに湧出した新温泉下部温泉に51℃でpH9.3のアルカリ単性温泉が湧く。多くの陰・陽イオンが含まれている。
下部の見どころ
下部農村文化公園(道の駅しもべ、ほたるドーム)、本栖湖、ホタルの里、湯町ほたる公園(6月上旬)、木喰の里「微笑館」、体験コーナーもあるクラフトパーク、きもの資料館、なかとみ和紙の里、句碑の里。
下部へのアクセス
JR身延線下部温泉駅より徒歩で4~15分。
MAP
下部の泉質・適応症
泉質
単純温泉
適応症
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、ストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
宿泊施設数と温泉地全体の収容力
27軒/1400人