天然温泉表示マークと天然温泉表示看板
2015年12月11日 公開
このマーク、何を意味するマークかおわかりになりますか?
これは「天然温泉表示マーク」といいます。温泉のマークといえば、湯気がゆらゆらと立ちのぼるものがよく知られていました。一時期の地図、また広告、看板などに温泉をあらわすマークとして描かれていましたが、戦後、このマークが温泉以外の享楽的な風俗営業施設などに乱用されだし、本来の温泉マークとまぎらわしくなってしまったため、昭和51年に日本温泉協会が制定いたしました。
つまり、温泉法に規定された本当の温泉を示すマークということです。
また、日本温泉協会ではこのマークの制定にあわせて、下に掲げた「天然温泉表示看板」もつくりました。
この看板は、旅館・ホテル・公衆浴場などの温泉が、温泉法の規定により利用許可を受けた天然の温泉であることを表示するものです。
平成13年1月6日、省庁再編成が実施され、環境庁は環境省、運輸省は国土交通省となりました。
それを受けて、上記看板の発行を見合わせ、「天然温泉表示制度」の見直しを実施しました。
天然温泉が施設でどのように利用されているのか、温泉の利用形態についての情報公開も視野に入れた新しい天然温泉表示看板を、平成15年4月から試験的に発行して参りました。モデル施設を公募して、浴槽毎に審査を実施し、670枚発行いたしました。
試行験期間は平成17年3月末で終了いたしました。試行期間中に様々な意見が寄せられており、それを基に表示方法と内容の再検討を実施し、平成17年5月から本格的な新天然温泉表示看板がスタートいたしました。
温泉の情報公開に関してさらなる充実を図り、見やすく分かりやすい表示となっています。
表示内容については、「利用源泉に関する情報」、「浴槽の温泉利用に関する情報」に分けて全17項目について表示しています。
また、段階的表示についても、源泉、泉質、引湯、給排湯方式、加水、新湯注入率の6項目に関して5段階で自然度・適正度の目安表示しています。
天与の資源である温泉の本来的利用を促進し、国民の健康と福祉の増進に寄与することを願ってやみません。